カーブを調整することで、画像全体もしくは部分的に明るさやコントラストを変えることができます。カーブを使用した調整の詳細については、ビデオ チュートリアルもご覧ください。
[画像]メニューの[調整]から[カーブ]を選択すると、設定パネルにカーブ調整用パラメーターが表示されます。
カーブの調整レイヤー ([レイヤー]メニュー > [新規] > [調整レイヤー] > [カーブ]コマンド) を使用することもできます。背面のレイヤーすべてを、コンテンツを変えることなく、カーブの調整を行うことができます。
設定とコントロール:
デフォルトの設定では、カーブは45度の傾斜を持つ直線 (スロープ) となっており、変更は一切されていない状態です。カーブのどの部分でも移動できますが、斜め線より上に移動させた場合はその部分だけが明るくなります。斜め線より下に移動させた場合はその部分だけが暗くなります。
カーブ全体を斜め線より上に動かした場合、画像全体が明るくなります。カーブ全体を斜め線より下に動かした場合、画像全体が暗くなります。
カーブを編集する方法は 2通りあります。
モード: コントロール ポイントを追加、ドラッグすることによってカーブを調整します。
モード: カーブを描画します。[スムージング]をクリックすると、描画したカーブが滑らかになります。
コントロール ポイントを使用して調整を行う場合、カーブ上をクリックすることでポイントを追加できます。
カーブ上部のポイントを移動することで、ハイライトを調整できます。カーブの中央のポイントを移動するとミッドトーンの調整、カーブの下部のポイントを移動するとシャドウの調整ができます。
ポイントを削除する場合は、ポイントを右クリックするか、グラフ外にドラッグします。
注意: アーティファクト (中間生成物) が生じてしまうので、あまり多くのポイントを追加しないようご注意ください。
画像内の最も暗い色と最も明るい色の値の指定は、カーブの下にあるスラーダーと 、
のツールを使用します。ツールは、各チャンネルのカーブを修正するのに使用できますが、合成チャンネルの編集には使用できません。
注意: と
を使用した場合、その前に行った変更がすべて失われます。そのため、修正の最初に使用してください。
ツールを使用すると、画像内のホワイトバランスを修正できます。スポイト ツールで、画像内の中間色グレーの領域をクリックします。それに合わせて、色チャンネルのカーブが調整されます。
注意: ツールを他の 2つのツールの後に使用しないなら、中間色グレーの値が消去されてしまうので、ご注意ください。
ツールを使用すると、画像内で直接調整を行うことができます。マウスを画像内でクリックしたまま上にドラッグして明るくし、下にドラッグすることで暗くすることができます。カーブ上をクリックすると、その地点にポイントを追加できます。マウスを移動すると、このポイントからカーブを曲げることができます。
注意: [クリッピングを表示]チェックボックスは、RGB モードの場合にのみ利用できます。
色の欠落は、黒または白の背景に色ピクセルによって表示されます。赤のピクセルは赤チャンネルのクリッピング、緑のピクセルは緑チャンネルのクリッピング、青のピクセルは青チャンネルのクリッピングを指します。その他の色は、合成した色チャンネルを指します。クリッピングの合成は、合成色チャンネルまたは個々の色チャンネルで行うことができます。
自動修正設定を変更するには、[オプション]をクリックします。
[アルゴリズム]セクション
単色コントラストの向上: すべての色チャンネルに同じ設定を使用します。結果として、シャドウ領域はより濃くなり、ハイライト領域はより薄くなります。[自動コントラスト]コマンドは、このアルゴリズムを使用します。
チャンネル毎のコントラストの向上: 色チャンネルをそれぞれ個別に調整します。黒/白の基本色は、各色チャンネルによって値が異なります。結果の画像に薄い色を加えることができます。[自動レベル補正]コマンドは、このアルゴリズムを使用します。
[ターゲット カラーとクリッピング]セクションには、範囲の両端からどれほど白と黒のピクセルを削除するか、パーセントで表示されます。
[デフォルトとして保存]チェックボックス: チェックボックスをオンにすると、[自動化]コマンド使用時に、設定されたパラメーターの値を使用します。
デフォルト設定に戻す場合は、[デフォルト]をクリックします。
[OK]をクリックすると、すべての変更を適用して、ダイアログボックスを閉じます。
[キャンセル]をクリックすると、変更を保存せずにダイアログボックスを閉じます。