カメレオン ブラシ は、イメージのある部分の色の範囲、トーン、テクスチャ、明るさや他の背景特性をそのまま別の部分に複製できます。クローンスタンプ ツールとは異なり、背景のイメージを残したまま新たにイメージを複製します。
複製を行う場合、まず左のツールバーからカメレオンブラシを選択し、複製のソースとなる部分の指定を Alt (Mac の場合は Option) キーを押しながら、クリックして行います。
ソースを指定したなら、カーソルを複製する位置に移動させます。複製を配置するには、クリックします。マウスから指を離すと、ソース部分に十字のカーソルが表示されます。
基本的なツールの設定は、イメージ ウィンドウの上のツール オプション パネルに表示されます。パラメーターの一覧を表示するには、ツール オプション パネルのアイコンをクリックするか、画像を右クリックしてください。パラメーター設定を変更する場合、パラメーター フィールドに数値を入力するか、スライダーを動かします。
要素: ドロップダウン リストから、ブラシのベースとなる要素を選択します。 [楕円形]または[パターンを選択]からさらにパターンを選択します。
サイズ (設定可能範囲は 1-5000):ソースとなる部分の範囲の直径をピクセルで指定します。
塗りつぶし (設定可能範囲は 1-100): それぞれのブラシストロークにおける効果の強度を設定します。値が 100% の場合、クローンの透明度に影響はありません。
[揃える]チェックボックス: 複製方法を指定します。チェックボックスがオンの場合、1クリックに対して1つの複製のみ作成されます。つまり、クリック毎にソース部分の周辺で適当な部分から情報を元に異なる部分の複製を作成します。チェックボックスがオフの場合、クリックされるたびに、ソース部分に十字のカーソルが表示され、ソース部分のみの複製が適用されます。
[左右に反転]チェックボックス: チェックボックスをオンにすると、クローンが対称軸を中心に反転します (例えば、左右を入れ替えることができます)。
[上下に反転]チェックボックス: チェックボックスをオンにすると、クローンの上下を逆さにします。
拡大/縮小 (設定可能範囲は 20-400%): 元のフラグメントに対するクローンのサイズを指定します。
[アーティスティック クローニング]をオンにした場合、複製を適用する際、一時的に隣合うピクセルが考慮されなくなります。このモードでは、ブラシサイズの変更、新たなソースの選択、複製の一部削除、などを行うことができます。
複製した部分を取り除く場合はCtrl (Mac の場合は、⌘) キーを押したまま、マウスでドラッグして描画します。大きなイメージを複製する場合やイメージ内の数箇所から行う場合に便利といえます。
クローンの生成処理は、 ボタンをクリックした後、もしくはツールオプション パネルの[アーティスティク クローニング]チェックボックスをオフにした後に実行されます。
変更を変更せずにアーティスティク クローニング モードを終了する場合、ツール オプションの または、[履歴]パネル の
をクリックします。
注意: アーティスティク クローニング モードを使用する際、このモードで実行したアクションのみが[履歴]パネルに表示されます。モードを終了すると、画像全体の理処理履歴が保存されます。
ここに挙げた設定以外にも、このツールで使用できる他のパラメーターがあります。
[デフォルト]ボタンを押すと、すべての設定がデフォルトの値にレストアされます。
直線を描画する場合、クリックで始点を指定し、Shiftキーを押しながら終点までドラッグして最後に Shiftキーを離します。Shiftキーを離さない場合、クリックするそれぞれの位置まで新たな直線がひかれます。