[色調カーブ]タブ は、画像の明るさ (階調範囲) を調整する際に使用します。画像全体だけではなく、部分的にコントラストを調整することもできます。
デフォルトの設定では、カーブは45度の傾斜を持つ直線 (スロープ) となっており、変更は一切されていない状態です。最初に指定された入力色調値は、出力値と一致します。
45度の斜め線より上に動かした場合、その部分が明るくなります。45度の斜め線より下に動かした場合、その部分が暗くなります。カーブ全体を斜め線より上に動かした場合、画像全体が明るくなります。カーブ全体を斜め線より下に動かした場合、画像全体が暗くなります。
2種類のカーブ、[パラメトリック]と[ポイント]が用意されています。各カーブの設定は、それぞれ個別に調整できます。
パラメトリック カーブを使用すると、画像の特定の部分の明るさを徐々に変えることができます。カーブの調整は、以下のパラメーターを変更することによって行えます。
[明るい領域]と[暗い領域]のパラメーターは、主にカーブの中心部分に影響します。これらのパラメーターを変更すると、暗さ/明るさの中間領域部分に影響します。
[ハイライト]と[シャドウ]のパラメーターは、カーブの極値 (両端) に影響します。これらのパラメーターを変更すると、画像内の最も暗い/明るい領域に影響します。
各パラメーターは、カーブ内の特定の部分に影響します。あるパラメーターの適用範囲を広げたり、狭めたりするには、グラフ内の横方向に表示されているセパレーターを使用します。領域の分割は左から右、暗い領域から明るい領域に向かって行なわれます。
ポイント カーブを使用すると、特定の範囲の明るさをより細かく調整できます。カーブの調整は、コントロール ポイントの追加と移動によって行なえます。
カーブのリストでは、 画像の明るさに影響を与える標準的なカーブ、コントラスト (中) またはコントラスト (強)のいずれかを選択できます。ポイントを手動で追加する場合は、リスト内の名前が[カスタム]に変わります。[デフォルト]を選択すると、追加したすべてのポイントが削除され、カーブも直線の状態に戻ります。
カーブの各ポイントについて、明るさの入力値と出力値がグラフの下に表示されます。
明るさの入力値が横方向に配置され、出力値が縦方向に配置されます。
明るさの出力値が入力値よりも大きい場合、そのポイントに対応する画像の部分が暗くなります (カーブが 45度の斜め線より下)。出力値が入力値よりも大きい場合、画像内のその部分が明るくなります (カーブが 45度の斜め線より上)。
コントロール ポイントをドラッグすることで、カーブを変えることができます。コントロール ポイントを使用して調整を行う場合、カーブ上をクリックすることでポイントを追加できます。追加したポイントを削除するには、ポイントを右クリックします。
注意: 両方のカーブを調整すると、効果は倍増します。